悉皆さんで着物が蘇る②

古い着物への対処法

悉皆(しっかい)さんとは?

以前にも書きましたが、悉皆さんとは、着物のあらゆることに対処してくれる職人さんです。私は、母が残してくれた着物が複数ありましたが、どれも古く、タンスの中にずっとあったために、カビたり、変色したりしていましたので、その中でも着られそうなものを、悉皆さんに着られるようにしていただきました!

今回の着物でやってもらったこと

八掛(裾の裏地)を変える

今回の着物は、変わった色の大島紬でした。母は、作ったものの着ていなかったようで(^^;、しつけ糸がついたまま、ずーっとタンスにしまわれておりました…。

見つけた時には、昔流行ったらしい「赤い八掛」がついていました。私自身は、それが昔の流行りだとか、今はこのほうが良いとか、全然わからなかったのですが、悉皆さんにオススメされて、八掛を赤から薄紫に変えました。すると、見た目がスッキリして、着やすくなりました!

古い裏地を張り替える

こちらの着物は、袷(あわせ)といって裏地のついているものですが、タンスの中にずっとあったために、使用してはいなくても、裏地が黄ばんでいました。この裏地を新しく張り替えていただき、すっきり着られるようになりました!

サイズを自分に合わせる

昔の着物ですので、少し小さめの仕立てでしたが、できるかぎり私のサイズに合わせるように、仕立て直していただきました!

まとめ

サイズを合わせ、クリーニングをし、今風(?)の八掛にしたことで、本当に着やすくなり、お気に入りの一枚になりました!

タンスに長いことしまわれていた、母の着物を着てあげられるというのは、本当に幸せです(^^)

つい先日は、この着物を着て、さらに母のタンスから出てきた、むかーしの名古屋帯を締めて、お出かけしてきましたよ。やはりきれいにしていただくと、着よう!というモチベーションも上がるので、古いお着物をお持ちで、着ようと思っていらっしゃる方は、ぜひぜひ『悉皆(しっかい)』と調べてみてくださいね。

 

古い着物への対処法
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