悉皆(しっかい)さんで着物が蘇る①

古い着物への対処法

 

悉皆(しっかい)さんとは?

悉皆(しっかい)とは「ことごとく、みな全部」という意味で、悉皆さんとは、着物のあらゆることに対処してくれる職人さんを指します。

具体的には、「丸洗い」「シミ抜き」「洗い張り」から「染め替え」「虫食い直し」など、なんでも相談にのってくれます!

母の古い着物で直してもらったところ

染め替え

もともと薄いグレーの着物でしたが、長い間タンスの中にあったことで、シミがついていました。最初は、シミ抜きを検討しましたが、悉皆さんに「濃く染め替えたほうが、シミも消えるし、地の模様もよりはっきり見える」とご提案いただき、私の好きな紫色に染め替えていただきました!

寸法を合わせる

母のものでしたので、裄丈(ゆきたけ・首の後ろから手首までの長さ)が少し短めでした。どちらにしても、仕立て直すという話でしたので、私に寸法も合わせていただきました。

紋を消す

もともと背中に一つ紋がついていましたが、紋があると格があがることで、着ていける場所が限られるということで、気軽に着られるよう、紋を消すことにしました。

『袷(あわせ)』)から『単衣(ひとえ)』へ

もとは『袷(あわせ)』といって裏地がついているものでしたが、現在は気候が暖かくなっていることもあり、『単衣(ひとえ)』といって裏地がないものに仕立て直しました。もちろん、古い裏地を新しく張り替えて、袷に仕立て直すこともできます。

まとめ

タンスの中の古い着物を着ていくには、少し費用はかかりますが、少なくともクリーニングと寸法合わせはしておいたほうが、そのあと長く心地よく着られると思います。

私は、大手の着物屋さん(京都きもの友禅さん)を通して悉皆に出しましたが、ネットで「悉皆」あるいは「着物 リメイク」「着物 丸洗い」などと検索していただければ、該当するお店がヒットするのはないかと思います。

タンスの中に着物をお持ちでしたら、一度相談してみるとよいと思います。

古い着物への対処法
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母から譲り受けた着物をなんとか着ようと、50代から知識ゼロで着物デビュー。着物 • 超初心者さん用ブログです♪

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