『着付けを学ぶ』ことの意義
私は以前は、「着物を着る」というと『とても特別なこと』、という印象を受けていました。そして、着物を着るためには、美容室に予約をして、お金を払って着させてもらう、というのが当たり前だとも思っていました。
しかし、そうなると「着物を着る」というハードルが、とても上がってしまうんですね。
もちろん改まった場に着ていくときには、専門の方に着付けをしてもらったほうが、きれいに着られるというメリットはあると思いますが、私の目標は、所有している着物をタンスの肥やしにしないよう、『日常』として着られるようになることなので、そのためには「自分で着ることができる」ということが、着物を着ることへのハードルを下げることになると考えました。
どのようにして、着付けを学ぶか?
『着付け教室』に通う
実際に、先生に教えていただくのは、一番早く習得する方法だとは思います。
ただ、どんなお教室を選んだらよいのか、迷ってしまいますよね(^^;
私の場合は、娘たちの成人式の振袖のお世話をしていただいた、京都きもの友禅(札幌店)さんで、1回500円で6回分は名古屋帯、もう6回分は袋帯の結び方を練習する(計12回)という講習に行きました。(※帯の種類については、他の記事でお話します。)着物や帯、小物は自分が持っているものを持ち込みます。私にとっては、こちらで学んだことで、自分で着られるようになりました(^^。
探してみると、いろいろなお教室があるかと思いますので、自分に合ったところを見つけてみましょう!
ネットの動画や本で学ぶ
それでも「お教室はちょっと…」という方は、You tubeやInstagramなどで、様々な方が詳しい着付けの動画を出していらっしゃいますので、参考にするとよいと思います。
私は、最初の着付けはお教室で習いましたが、その後、半幅帯の結び方や半襟のつけ方などは、動画を探して、それを見て学びました。
着付けに必要なもの
基本的に必要なもの
当たり前ですが、着物は「着物と帯」だけでは着られません。以下、必要なものを挙げておきます。
着物、長襦袢、帯、足袋、草履、和装用バッグ(着物のときに持って不自然に見えないもの)、着物用の下着類(肌襦袢+腰巻、またはワンピース形式のものもあります)
【長襦袢を着るのに必要なもの】半襟、衿芯、伊達締め、腰ひも
【着物を着るのに必要なもの】伊達締め、腰ひも、着物ベルト
【帯を結ぶのに必要なもの】帯板、帯枕、帯揚げ、帯紐
※赤マーカーがついているものは、心配しなくても「着付け小物セット」を買うと、全部入っています。
その他、外を歩くときには、上に羽織(冬場はコート)を羽織るか、無ければ帯が隠れる程度のショール・ストール類があるとよいと思います。
自分で着るときに必要なもの
美容室で着つけてもらう場合には、必要ありませんが、自分の家で自分で着る場合は、次のものも必要になります。
〇全身が写る鏡⇒自分で全身を鏡で確認しながら着ていきます。
〇着物用クリップ⇒手だけではおさえきれない場所を、クリップで止めながら着ていきます。着付け専用のものがあります。
〇仮紐⇒帯のお太鼓を作るときに使います。滑りがよいナイロンのものがあると便利です。
〇大きな風呂敷、または衣裳敷紙⇒着物が汚れないよう、風呂敷か敷紙を敷いた上で着ていきます。風呂敷は、準備で小物などをまとめておくにも便利です。
着物のときの髪型
着物が髪の油で汚れないよう、長い髪ならアップにするのが望ましいと思います。私は、着物を着始めたときは、長い髪だったので、簡単ではありますがアップにしていました。現在は、手軽なショートカットにしています(^^;
まとめ
着物の最初の一歩を踏み出すのは、いろいろな準備が必要なので、躊躇してしまいがちですが、着物をタンスの肥やしにしないためには、自分で着られるようになると、着るハードルが下がり、自然と着る機会も増えていきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。