家にある着物、どうする?

古い着物への対処法

 

みなさんの家には、タンスにずーっとしまったままのお着物はありませんか? 私は、結婚するときに、母に『黒留袖&訪問着+和箪笥』を『嫁入り道具』として持たせてもらったのですが、20年以上袖を通すこともなく、タンスの肥やしとなっておりました(^^;。しかし、母が高齢となり、この着物たちの処遇について、このままで良いのか?と考えるようになりました。

『着ない』と決めたら⇒考えられる3つの方法

 捨てる

当たり前ですが、普通に考えるのは、「着ないなら捨てる」ということですよね(^^;。私も、実家のタンスを整理した際、長年タンスの中にあって、カビていたり、変色していたり、状態の悪いものは、「ごめんなさい」と言いながら、ゴミ袋に行っていただきました…(T_T)。

売る

ちょっとでも処分する罪悪感を減らそうと思うと、次に思いつくのは「売る」ことですね。ただ、なんでもありの古物買取やさんですと、着物の買取の取り扱いがなかったり、とても安い値段での買取になることがありますので、着物専門の古着やさんに持ち込むのが良いと思います。専門の方の目で、しっかり見積もりをしてもらいましょう!価値のわかる方が買ってくださる可能性も高いです。

フリマアプリを使うということも考えられますが、着物が古く、クリーニングが必要な状態だと、そのまま売るのも難しいですし、クリーニングしてからだと採算の問題もあるかと思います。また、アプリを使っている層と買いたい層にズレがある気もします。

 着物以外のものにリメイクする

『着物』は着ないけれど、記念として何かのかたちで残したい、という想いがあれば、リメイクするという手もあります。

『悉皆(しっかい)』さんといって、着物関連の諸々の問題(?)に対応してくださるところがあります。その着物の生地を使って、バッグや眼鏡ケースなどの小物に作り替えてくださいます。おうちの近くで、『悉皆』と探していただければ、ヒットするお店があるかと思います。実際にもっていって、どうするか、納得いくよう話されるのがよいと思いますが、ネットで受け付けてくれるところもあると思います。

洋服にリメイクするお店もあるようですね。(私は、着物として着ることにこだわっていたので、この選択はしませんでした…。)

また、着物は柄が美しいものが多いので、記念に、お気に入りの柄のところだけ切り抜いて、額に入れて、インテリアとして飾るという手もありますよ(^^。

『着る』と決めたら、するべきこと

クリーニング

長い間、タンスにしまわれていた着物は、カビやにおいがついていたり、シミがついていたりするので、一度クリーニングに出しましょう

私は、娘たちの成人式の着物を見ていただいた、大手の着物屋さんに相談したところ、悉皆さんが来て、クリーニングをする機会があるとのことでしたので、そこに持ち込みました。いわゆる「クリーニングやさん」ではなく、着物専門のところをお勧めします。

サイズを、自分用に合わせる

お母さんやおばあちゃんの着ていた着物は、サイズが小さい場合もあります。短ければ、おはしょり無しで着たり、長ければ、おはしょりを多めにとるなど、そのままでも着ることはできるかと思いますが、自分のサイズになっていれば、安心して、手間なく着ることができますので、長く着るつもりであれば、自分のサイズに合わせておきましょう

こちらも、クリーニングと合わせて、悉皆さんにお願いするのが良いと思います。お金がかかる話といえば、そうなのですが(^^;、今後着ていこうという決意であれば、かけておいてよいお金かと思います。

写真の訪問着は、母が私にあつらえてくれたものですが、20年以上タンスに入っていましたので、大手の着物やさんを通し、悉皆さんに出して、きれいにしていただきました。今後は、どんどん着ていこうと思っています(^^。

まとめ

ずっと着ていない着物がタンスに入っていたことで、私にとっては、母からもらったものを着ていないことへの小さな罪悪感がありましたが、その着物を作られた方にとっても残念なことなのだということがわかりました。

私は「着る」ことに決めましたが、必ずしも「着る」という決断をする必要はないので、自分の心にきいてみて、この先も着ないのであれば、着られる方に譲る(売ることを含め)のは、ひとつの決断であり、着物も喜ぶと思います。

「着る」にしても「着ない」にしても、勇気を出して決断して進めば、心がすっきりすると思いますよ(^^。

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